【理学療法学専攻】卒業生の活躍 from Ecuador vol.13
理学療法学専攻
本学の卒業生で昨年度まで本専攻教員でもあった桂理江子先生が,現在はエクアドルで活躍されています。
桂先生より第13弾メッセージを頂戴しましたので掲載いたします。
?Hola,todos! ?Como están?
みなさん、こんにちは!元気ですか?
5月も半ばになりました。
仙台の街並みは新緑が美しい季節になっていることと思います。
キトは先月中頃に急に暑くなり、雨も降らなくなったので、乾季になったのか?と思ったのですが、最近また午後から夕方にかけて大雨が降っています。
つい先日も、16時半の退勤時間と同時に土砂降りになり、大学から500~600m先のバス停にたどり着けず、雨宿りをしました。
ところが、15分も経たぬうちにあっという間に小雨に。
日本でも「女心と秋の空」と女性の移り気な様子を変わりやすい天気にかけて表現しますが、キトの天気も女性の気持ちに例えられており、女性の移り気は世界共通なのか!と感心?しました。
エクアドルには様々な専門を持ったJICAボランティアが各地で活動しています。
今回は、防災活動に取り組む消防隊員と行った研修についてご紹介したいと思います。
エクアドルには多くの活火山があり、各地で火山噴火による災害が危惧されています。
加えて先日も太平洋岸沖の街エスメラルダでマグニチュード6.3の地震が起き負傷者が出ましたし、昨今の大雨でも被害が報告されています。
そのため、エクアドルでは近年防災への意識が高まっています。
そのような中、4月下旬に消防隊員とパタテ(キトから170km南下した街)で防災に関わる研修会を実施しました。
パタテは山に囲まれた街で、農作物や果物の栽培が盛んですが、土地柄、噴火や洪水などの災害の可能性があるため、市役所から我々に防災に係る研修会を依頼いただき、実施に至りました。
内容は消防隊員が、骨折や出血をした際の身近なものを使っての応急処置方法の説明と実習を担当し、私が理学療法士の立場から、避難生活の健康面での問題点、廃用症候群について、日本の災害での直接死と災害関連死の数値を示しながら説明しました。
そして簡単な廃用症候群予防の体操を参加者のみなさんと行いました。
参加してくださった方は20名前後で、地元在住の30~40代の方が多く、実習にも積極的に取り組んでおられました。
実施後のアンケートでは、60%以上の方が、災害時に理学療法士が貢献できることがあるということを初めて知ったと回答され、エクアドルにおける理学療法士の職域拡大の小さな小さな一歩になれたのでしょうか?なれたとしたら幸いです。

さらに、大学内においても、救命救急学科の学生に対して上記内容の授業を行いました(理学療法士担当部分だけですが)。
学生たちは災害が起きて自分の家に住めなくなったらどうするか、ということを想定した経験がなかったようで、災害時のリハビリテーション以前に、防災に関して考える一つのきっかけになったと思われます。
日本とエクアドルの避難所の写真を提示したのですが、「他の国の避難所も知りたい」という感想も聞かれ、関心の高さを感じました。
理学療法士は一次救命に携わることは難しいですが、未来の救命士たちと人々の命と生活を守ることに貢献できることを嬉しく思います。

?Nos vemos próxima vez! また次回会いましょう!
桂先生より第13弾メッセージを頂戴しましたので掲載いたします。
?Hola,todos! ?Como están?
みなさん、こんにちは!元気ですか?
5月も半ばになりました。
仙台の街並みは新緑が美しい季節になっていることと思います。
キトは先月中頃に急に暑くなり、雨も降らなくなったので、乾季になったのか?と思ったのですが、最近また午後から夕方にかけて大雨が降っています。
つい先日も、16時半の退勤時間と同時に土砂降りになり、大学から500~600m先のバス停にたどり着けず、雨宿りをしました。
ところが、15分も経たぬうちにあっという間に小雨に。
日本でも「女心と秋の空」と女性の移り気な様子を変わりやすい天気にかけて表現しますが、キトの天気も女性の気持ちに例えられており、女性の移り気は世界共通なのか!と感心?しました。
エクアドルには様々な専門を持ったJICAボランティアが各地で活動しています。
今回は、防災活動に取り組む消防隊員と行った研修についてご紹介したいと思います。
エクアドルには多くの活火山があり、各地で火山噴火による災害が危惧されています。
加えて先日も太平洋岸沖の街エスメラルダでマグニチュード6.3の地震が起き負傷者が出ましたし、昨今の大雨でも被害が報告されています。
そのため、エクアドルでは近年防災への意識が高まっています。
そのような中、4月下旬に消防隊員とパタテ(キトから170km南下した街)で防災に関わる研修会を実施しました。
パタテは山に囲まれた街で、農作物や果物の栽培が盛んですが、土地柄、噴火や洪水などの災害の可能性があるため、市役所から我々に防災に係る研修会を依頼いただき、実施に至りました。
内容は消防隊員が、骨折や出血をした際の身近なものを使っての応急処置方法の説明と実習を担当し、私が理学療法士の立場から、避難生活の健康面での問題点、廃用症候群について、日本の災害での直接死と災害関連死の数値を示しながら説明しました。
そして簡単な廃用症候群予防の体操を参加者のみなさんと行いました。
参加してくださった方は20名前後で、地元在住の30~40代の方が多く、実習にも積極的に取り組んでおられました。
実施後のアンケートでは、60%以上の方が、災害時に理学療法士が貢献できることがあるということを初めて知ったと回答され、エクアドルにおける理学療法士の職域拡大の小さな小さな一歩になれたのでしょうか?なれたとしたら幸いです。
さらに、大学内においても、救命救急学科の学生に対して上記内容の授業を行いました(理学療法士担当部分だけですが)。
学生たちは災害が起きて自分の家に住めなくなったらどうするか、ということを想定した経験がなかったようで、災害時のリハビリテーション以前に、防災に関して考える一つのきっかけになったと思われます。
日本とエクアドルの避難所の写真を提示したのですが、「他の国の避難所も知りたい」という感想も聞かれ、関心の高さを感じました。
理学療法士は一次救命に携わることは難しいですが、未来の救命士たちと人々の命と生活を守ることに貢献できることを嬉しく思います。
?Nos vemos próxima vez! また次回会いましょう!